トイレの故障をきっかけに、「どうせ修理するなら、古くなった便器ごと新しくして、壁紙や床も張り替えて、おしゃれな空間にリフォームしたい」と考える方は少なくありません。このような「修理」と「リフォーム」を同時に行う場合、依頼先の選択肢は、単なる水道修理業者だけにとどまらず、より幅広い視野で検討する必要があります。この場合の依頼先として、まず考えられるのが「リフォーム会社」です。リフォーム会社は、内装工事全般を得意としており、壁紙や床材の選定、収納の造作、照明計画といった、デザイン性の高い空間づくりの提案力が魅力です。水道設備の交換はもちろん、それに伴う電気工事や大工工事まで、全ての工程をワンストップで管理してくれるため、施主の手間が少ないのが最大のメリットです。様々なメーカーの便器を取り扱っているため、デザインや機能の選択肢も豊富です。次に、地域の「工務店」も有力な選択肢です。特に、その家を建てた工務店や、長年付き合いのある地元の工務店であれば、建物の構造を熟知しているため、安心して任せることができます。リフォーム会社に比べて、より小回りの利く、柔軟な対応を期待できる場合もあります。また、近年では、TOTOの「リモデルクラブ」やLIXILの「リフォームネット」のように、「トイレメーカー」自身が、認定したリフォーム店を紹介するネットワークを構築しています。メーカーの研修を受けた、製品知識の豊富なスタッフが対応してくれるため、特定のメーカーの製品にこだわりたい場合には、非常に心強い選択肢となります。そして、もちろん「水道局指定工事店」の中でも、リフォームまで手掛けている会社は数多く存在します。配管工事に関する確かな技術力を持っているため、トイレの位置を移動するなど、給排水管の変更を伴うような、より専門的なリフォームを検討している場合には、特に信頼性が高いと言えるでしょう。業者を選ぶ際のポイントは、まず、トイレリフォームの施工実績が豊富であるかを確認することです。そして、複数の会社から、デザインプランと見積もりを取り、提案内容と費用、そして担当者との相性を総合的に比較検討することが、満足のいくリフォームを実現するための鍵となります。
トイレリフォームを兼ねた修理、どこに頼むべき?選び方のポイント