最近ではYouTubeやブログでDIYの知識が簡単に手に入るようになりキッチンの蛇口交換を自分で行おうとする方が増えています。確かにネットで蛇口を安く購入し自分で取り付ければ業者に支払う一万円から二万円程度の工賃を節約することができます。しかしこの数万円を節約しようとした結果逆に十万円以上の損失を招いてしまうリスクがあることを忘れてはいけません。キッチン蛇口の交換における最大の難所は古い蛇口の取り外しです。長年使用された蛇口はサビや固着によって非常に外れにくくなっており無理に力を入れるとシンクのステンレスを歪ませたり壁の中の配管をねじ切ってしまったりすることがあります。もし配管を破損させてしまうと緊急の水道修理が必要になりその際の料金は通常の交換工賃よりもはるかに高額になります。また新しい蛇口の取り付け時にも接続部分のパッキンのズレや締め付け不足による微細な水漏れが最も恐ろしいトラブルです。シンクの下は普段目に付かない場所であるため小さな漏水に気づかず放置してしまい気づいた時には床板が腐りカビが発生してキッチン全体の交換が必要になるという最悪のシナリオも現実に起こり得ます。プロの水道業者に支払う料金には単に作業をする時間だけでなく適切な工具の選定、現場の状況に応じた判断、そして何より作業後の水漏れに対する保証が含まれています。多くの業者は施工後に一年から三年の保証を付けており万が一取り付けに不備があった場合には無償で対応してくれます。この安心感を得るために支払う一万数千円という金額は決して高くはないというのが水道業界の共通認識です。自分で挑戦すること自体は悪いことではありませんが作業を始めて少しでも違和感を感じたり固くて動かない部品があったりした場合は即座に作業を中断してプロを呼ぶ勇気も必要です。その際、中途半端に分解した状態からだと追加料金が発生することもありますがそれでも重大な事故を防げると思えば安いものです。結論として蛇口交換の料金は単なる作業代ではなくキッチンの安全と快適な生活を維持するための保険料としての側面が強いと言えるでしょう。
DIYでキッチン蛇口を交換する際のリスクとプロに払う料金の妥当性